前に子供を預けたときの話。

 
 もう随分前、上の子が小学校に入るか入らないかで、下の子がまだ幼稚園に入ってなかった頃、週末に夫婦で出席しなければならない会食があって、子供をネットで探した都会の保育所に預けたことがある。その結果、痛い目にあったのだが。
 
 そもそもなぜネットで託児所を探したかというと。
 親戚や友達に預ける?親は親で生活があって、いつもなら預かってくれる私の親は都合が悪かった。夫の実家は飛行機で里帰りするような所だ。今の家は結婚してから引っ越してきた場所で、子供が大きくなってきてからようやく友達付き合いできるような人がちらほら出来てきた、というような状況で、同じく乳幼児を抱えている数少ない友達に託児を頼むなど考えられなかった。
 何度か利用していた地元のファミリーサポートは、下の子を登録していなかったため手続きが間に合わなかった。ファミリーサポートは、今でもあまり状況は変わっていないようだが、当時、新規だと1ヶ月以上前から登録して、面談などをしないと利用できなかったのだ。休日でも一時預かりをしてくれる近所の保育所は、前に利用した時に、部屋の広さに比べて子供が多く、保育者の手が回っていないように見えたのであまり気が進まなかった。
 シッターサービスは、都心への往復時間も入れると長時間になり金額も馬鹿にならないので、だったら都内の相場が高くても、会食場所の近くまで行って預けた方がいいんじゃないか、という話になった。
 が、会食場所は都会のど真ん中で、そうそう一時預かりのある保育施設はない。ホテルの託児施設は申し分なさそうだったが、金額はシッターを頼むのと同じぐらいかかりそうだった。あれこれ検索するうちに、無認可だがネットの評判は悪くなさそうな保育所が見つかった。
 金額は、ホテルの半額ぐらいだが地元の相場より少し高い程度で、激安という感じはしなかった。ただ、系列のほかの保育所で乳児の事故があったという記事があり、本当だったらここでひっかかってやめておけばよかったのだと思う。だが、預けようと思っていた場所自体にはそういう話もなかったし、幼児で起こるような事故でもないし、と安易に考えてしまった。
 予約の電話での職員の対応は良かった。数時間のことだし、と、預けることを決めた。

 保育施設は、雑居ビルのワンフロアをぶち抜いて作られていて、明るく清潔で整然としていた。数人いた男女の職員は皆若かったが感じは悪くなかったし、子供数人に対して大人1人がついていそうで安心できた。預けられていたのは3歳位より下の子が多そうで、うちの上の子だけが大きい、という感じだった。それはたいして問題じゃないだろう、と思い、呑気に保育所を後にして会食場所へ向かった。
 会食が終わって迎えに行くと、保育所のフロア全体の照明が落とされ、薄暗くなっていた。何事かと思えばお昼寝の時間だった。子供達はすぐに出てきた。特に機嫌も悪くなさそうで、職員の話も楽しく遊んでましたよ、ということだった。
 またいつでもどうぞ、などと言われて笑顔で保育所を後にして、子等に、楽しかった?と聞くと、うん、と答えた。上の子は、小さい子が好きなので一緒に遊ぶのが楽しかったらしい。子供が楽しかったなら、またの機会に同じ保育所を利用しようかと、じゃあ、また行く?と聞くと、それには、うーん、と曖昧な返事しかしなかった。なんで?と聞いたが、あんまり行きたくない、というだけで、理由は言おうとしなかった。気にならない訳ではなかったが、慣れない場所で嫌だったのかも、ご飯も小さい子と同じ量しか貰えなかったと言っていたし、ならば使わなければいいだけのことだと、その時はそれで済ませてしまった。
 
 それから1年ぐらい経ってから、偶然その保育所の前を上の子と一緒に通った。と、あ、ここ、前に来たことあるよね、と言った。裏通りで特に派手な看板も出ているわけではないのによく覚えていたな、と驚いたが、更に、あのときね、先生にぶたれたんだよ、と続けたのには、絶句してしまった。
 預けたのは昼時で、昼食の後はお昼寝タイムだった。1年前のことで子の記憶もあやふやになってきていたが、小さな子達に混じって、うちの子達も、一緒にお昼寝するように言われたのだという。しかし、幼稚園育ちでお昼寝の習慣がないので眠れず、どうもおしゃべりをしたりふざけたりしていたらしい。そのうち、静かにしなさいと職員に叩かれたようだった。
 本人は、自分が悪いことをしたので怒られたと思って親に話さなかったようで、保育所からは何もその件についての話はなかった。前に預けた保育所では、お昼寝タイムでも一時預かりの子は普通に遊ばせてくれていたので、まさかそんなことでトラブルが起きるとは思ってもみなかった。もっと直後にちゃんと話を聞いておけばよかったと思ったが後の祭である。
 結局、叩かなくてもいいのにね、気づかなくてごめんね、と子供に謝ることしかしなかった。子供の安全のためにお金を惜しんではいけないと、身を持って教えられた。
 その保育所は今でも盛況だが、久しぶりにサイトを覗いたら料金がホテルと同じ位の設定になっていて、そのことで色々改善されたのだといいと思う。
 
 子供を預けることに、親族だろうが友達だろうがリスクはあるし、そもそもその人達に頼めるということがかなり恵まれている。他人に預けるときになるべくリスクを減らすには、それなりの時間と知識とお金をかけなければならない。待機児童が溢れる現状では、それが難しい状況も多々あるだろう。
 あれこれ言われようが、現実に子供を預けずに育てるなどまず無理なわけで、その上でリスクを取ることを利用者個人に帰すにも程がある。ただ保育所を増やしても粗悪ではどうしようもないわけで、質のいい保育を気軽に利用できるようにするにはお金がかかる、というのであれば、社会がそのコストを負担する位のことをしなければ少子化の解消など到底無理だと思う。

来年のダイアリー

 
 件の手帳本、やっぱり最近新刊が出たようですね。
 
 さてさて、気を失っているうちに過ぎて行ったんじゃないかと思う位、いつにも増してあっと言う間に今年も終わりかけています。
 システム手帳をバイブルサイズからA5に変え、タスクを付箋で管理したこの一年、タスクの取りこぼしは減ったように思います。
 しかし、週間スケジュールの横軸仕様を脳が致命的に認識せず、時間の使い方のグダグタ度合いは悪化の一途をたどるばかり。そんなわけで、カリスマが何と言おうとも、来年のスケジュール表は縦軸に戻すことにしました。
 選んだのはクオバディス。公式では「国内で一般的なA5システム手帳のリングと間隔が異なります」と注意書されていて、現在日本では対応するバインダーが売られていない代物ですが、なに、穴を空け直せば普通のバインダーでも使えます。
 ちなみに穴を開けるとどんな感じかというと、こんな感じ。左が開ける前、右が開けた後です。

バインダーにセット。全く問題なし。

 A5のクオバディスが使いやすいのは、左ページに月曜から金曜までのウィークデーがまとまっている所です。ファイロファックスや日本のメーカーからもA5の縦軸の週間レフィルは出ているのですが、大抵水曜か木曜辺りが見開きの真ん中になっていて、これでは付箋シートを間に挟んでしまうと、週の予定を俯瞰するにはいちいちシートをパタパタしなくてはならないことになります。
 クオバディスの右ページは土日がウィークデーの半分のスペースで取られていて、残りはメモ欄になっています。
 当然メモ欄のない他の縦軸レフィルよりも一日の幅は狭くなりますが、ポストイットのスリム見出しミニとほぼ同じ位の幅はあるので、付箋を貼ってタスクを片付けるには十分です。
 メモ欄にはその週使う予定のDMやクーポン、買い物メモを貼っています。
 スケジュール表をクオバディスに戻してから、手帳を開く回数が格段に増えました。やっぱり気に入った手帳を使うのは大事だと改めて思った次第。
 これで来年はタスクに振り回されず、もう少し建設的に過ごすようにできればと思います。

ブリジット・エンゲラー氏死去

 
ブリジット・エンゲラー氏死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120624-00000001-jijp-int.view-000
  
ブリジット・エンゲラーさん逝去によせてルネ・マルタンからメッセージ
http://www.lfj.jp/lfj_2012/news/2012/06/post-3.html
 
<ブリジット・エンゲラーさんのご逝去に寄せて>
http://www.kajimotomusic.com/news/2012/06/25/post-398.php
 
 
 フランスのピアニスト、ブリジット・エンゲラーが亡くなったとのこと。まだ59歳。
 数年前、ラ・フォル・ジュルネでのマスタークラスを聴きに行ったことがある。
 予定時刻を随分回ってから大儀そうに巨体をゆすって現れたエンゲラーは、音大生の、正確だけれど心に響いてこないバッハのイタリア組曲を「何でそんなにつまらなく弾くの?」と一蹴すると、「私、この曲、弾いたことないんだけど。」とぶつぶつ言いながら自らピアノの前に座った。
 その太い指で奏でられた音楽は、ミスタッチは多々あったものの、同じピアノ、同じ曲とは思えない艶やかさで、これぞ西洋音楽、という濃さを感じた。指導の中でエンゲラーは、音楽の色彩を感じることが大事だと語っていて、正確であってもモノトーンでは駄目、と強調していた。
 一度エンゲラー自身のコンサートをきちんと聴きに行きたいと思っていたのだけれど、それがかなわない願いとなったのがとても残念だ。
 今年のラ・フォル・ジュルネはエンゲラーとの縁も浅からぬロシア音楽だったのに、直前に病気で来日が中止になって心配はしたけれども、それほど体調が悪かったとは。
 海外の情報だと数年来癌で闘病中だったとのこと。どうか安らかに眠られますよう。
 
Brigitte Engerer and Boris Berezovsky play Liszt Hungarian Rhapsody No. 2 on Arte

手帳術その後。

 
 手帳術、どうやら新しい本が出たらしい。
 前の本は文章と簡単な絵だけだったのだが、今回は写真と実例が満載でわかりやすくなっているらしい。
 例えば、シートに付箋を固定するマスキングテープの使い方、前回は本の中では詳しい説明はなくて、あれこれ検索してようやく理解したのだが、今回は図解されている模様。
 その他、前の本出版後に雑誌の特集ページで実物手帳写真を見かけたとき、「あれ?本と使い方違わない?」と思ったのだか、やっぱりいくつか仕様変更があったようだ。半年で仕様変更って、世間はそういうものなのだろうか。
 あちこちのレビューを見ると、皆さん「前の本よりずっとわかりやすいです!」と大絶賛ばかり。
 読みたい気もするのだけど、半年で新刊ねえ、年末にまた続編が出たりして、と心根の真っ直ぐでない私。
 と、公式ブログを覗いたら、図書館からの発注が予想の3倍以上という記事が。
 私も賢い主婦の真似をして、最寄の図書館に入荷するのを待とうと思います♪

 ちなみに手帳の使い心地の方は、タスクは片付くものの時間配分がグダグダなのは相変わらず。あと、何度か張ったり剥がしたりを繰り返していると、どうしても付箋が剥がれやすくなってくる。シートに隠れる右半分は、クーポン券やDMを貼るスペースとして使っているが、これは期限がわかりやすくて便利。

明ちゃん 


 神田明神の御神馬、神幸(みゆき)号。当歳の芦毛牝馬、通称「明(あかり)ちゃん」。
 首の周りとか、もう少し丁寧にブラシかけてあげたい気がするんだけど。
 
 
 お参りついでに糀買ったので、塩こうじ作ってみよう。